AV事務所の役割

2012年に発売された『封印されたアダルトビデオ』には、「事務所は命をかけてでも所属するタレントを守る。しかし、タレントが仁義に反した行為をとった場合、その落とし前を付けさせる」と話している。だが、「バッキー事件二関しては、多くの場合、事務所ぐるみでAV女優を騙していたといわれる」と記している。
ギャランティに関して、その取り分はAV女優に40％、事務所に40％、マネージャーに20％が支払われる仕組みとなっている。マネージャーは同世代のサラリーマンの月給と比較すると固定給では劣ってしまうものの、スカウトバックというシステムにより月収100万になる為、可能性が広い職種だともいえる。つまりマネージャーにとってスカウト能力は無くてはならないスキルである。AV業界の規則と裁判、その賠償

この本には、出演を控えたAV女優が仕事を拒んだ事に対し、1億円という損害賠償を求めたという件を掲載している。1億円という金額には、契約したAVの本数、この女優に費やした金額を含んでいる。
1億円という金額は弁護士から送られてきた内容証明に記した金額であり、裁判の際には250万へと下げられていた。250万円の内容としては整形に費やしたお金の立て替えが約20万円、家賃の立て替えとしての金額が30万円、それ以外の約200万円のお金がAV出演のキャンセル料として発生したお金及び会社自体の信用の欠落に対する賠償だった。
結果的にこの裁判の判決としては整形費の20万円のみの賠償が当人に課せられることとなった。信用の欠落などの落とし前としては、「二度とAVのような仕事をしないこと」という釘刺しによってつけることとなった。
この判決については、「複数契約の大物としては、1億円は高すぎるが、250万は安すぎる」とAV関係者は証言している。なぜ250万という減額に至ったのか、その背景には、「金銭を受け取ってセックスを行うのは、売春と同じ」だという考えがあったからだった。これは、その事務所や関係した者の地位が弱かったというのも一因している。この事件による会社の信用欠落は甚大な被害があり、AVプロデューサーが語るに「小さな事務所であれば2度と使ってもらえないレベル」であった。

近頃では芸能人も風俗に沈められる時代篠田麻里子の噂も有名な話だろうが….