遊園地の乗り物で10名死傷　営業再開に向けた試運転で（印）

インドのある遊園地から、背筋の凍るようなニュースが飛びこんできた。人気の乗り物の営業が久しぶりに再開されることになり、有人による試運転には多くの従業員が乗り込んだのだが…。

インド南部のベンガル湾に面したチェンナイ市の「Kishkinta」という遊園地で11日夜、10名の死傷者を出す深刻な事故が発生した。その乗り物は、八の字を描くようにねじれながら回転する円盤型の“Disco Dancer”。インドのメディア『ndtv.com』が伝えた動画によれば、約20名の従業員を乗せて試運転が行われた中、回転軸から外れた円盤が突然放り出され、ひどく傾きながら4.5メートルほど下の地面に叩きつけられている。

この事故により25歳の男性従業員1名が死亡し、9名が重軽傷を負ったもよう。軽傷だった17歳の従業員は、「嫌だと言ったのに乗るよう強制された」と話しており、地元警察では同遊園地の経営者および支配人を業務上過失致死傷の容疑で逮捕。安全管理に不備と怠慢があったとして厳しく責任を追及するとしている。

昨年、付近一帯は大洪水に見舞われ、同遊園地では一旦の休業を余儀なくされていた。中でも“Disco Dancer”は一番人気の乗り物で、この試運転が成功すれば一般人に改めて開放する予定であった。1年ほど前には中国・河南省の移動遊園地で、空中を上下しながら回転する“Flying Saucer”の円盤が支柱から外れ、19人の客を乗せたまま地面に落下して来場者に重傷を負わせていた。

出典：http://www.ndtv.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）