赤痢アメーバ症
赤痢アメーバ症
■どんな行記なのか
◎口から感染する原虫
赤痢アメーバといわれる原虫が人の糞便中に排出。それによって汚染された飲食物などを食べたりする事で口から感染。
赤痢菌が原因の『赤痢』とは別ものになります。
◎世界的に衛生状態が良くない地域での感染者が多い
世界人口のうちの5.000万人が感染していると考えられます。毎年死亡者数は4~7万円とされている。
海外(衛生状態が悪い熱帯諸国が主)で感染するケースが増えている。
◎男性の同性愛者の間での感染で注意が必要。
性行為の場合、肛門、口唇が直接接触する事により口から感染する。
日本の男性同性愛者の間では梅毒、赤痢アメーバ症、HIV感染(エイズ、他のSTD(性病))の複合感染も少なくない。
■どうしてうつるのか
性行為ではリミングにより感染する。
◎リミング(アナル(肛門)を舐める行為)によって口から感染
◎風俗店などで行われている、アナルサービスには十分に注意が必要。
■どんな症状が出るのか
男女共に同じような症状が出る。
赤痢アメーバ性の大腸炎、肝膿瘍(かんのうよう)になる。
◎赤痢アメーバ性大腸炎
主な症状
※排便するものがないのに便意をもよおす。何回もトイレに行く
※排便時の下腹部痛
※粘血便(見た目がイチゴゼリーのような便)
※下痢
◎赤痢アメーバ性肝膿瘍(かんのうよう)
肝臓の一部に炎症が起こる。その組織内にうみがたまっていきます。
主な症状
※上腹部痛
※寝汗
※発熱(38度以上の高熱)
※肝腫大(肝臓の拡大)
■検査について
糞便などで赤痢アメーバ原虫を調べる。大腸内視鏡や血液検査を行う。
①性行為などにより感染した日
2週間~数年
※検査する事は出来ません。(症状が出てからになります)
②症状が出る
検査が出来ます。
■病院を受診する場合
男女共同様
◎受診科→内科(消化器科)
◎治療費用
診察料→3.000~5.000円
検査代→3.500円~
薬代 →別途料金が掛かる。
※保険適用がないおよその金額。保険適用の場合、3割自己負担となります。
■治療について
治療薬を服用。
治療の流れ
①感染していると診断
②7~10日間、薬を服用
※メトロニダゾールを服用
※5-ニトロイミダゾール系製剤
③治療終了
治療後2~3ヶ月以上様子を見る。
治療後2~3ヶ月以上経過しても症状の再発がない。また、糞便中に赤痢アメーバが検出されなかった場合、治ったという事なります。
■どんな予防法があるのか
◎コンドーム
便中に排出された原虫が口から感染。
肛門と直接の接触がないようにする為に、うまくコンドームを工夫して使用すれば効果がある可能性がある。
◎パートナーの検査の必要性
アナルセックス、リミングをよく行う場合は、パートナーも同時に検査を受けましょう。
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