ピルについての正しい知識♡
統計によると日本人の女性でピルを服用している方は5%程度です。
対して欧米では80%近くの方が服用していると言われています。
ピルに対しての皆さんの抱いているイメージは様々だと思います。
太る。気分が悪くなる。肌が綺麗になる。
などいいイメージも悪いイメージも両方ありますよね?
産婦人科で処方されているお薬なので危ない薬ではありませんが正しい知識を学びましょう♡
ピルはどんな薬なの?基本的な事やメリットとデメリットをご紹介
ピルって名前を聞いたことはあるけど、実際どんなものなのか知らないという女性は意外と多いと思います。
イメージを聞いてみると、避妊に使う物というイメージがあるようです。
実際はもっと女性の体にいい効果もたくさんあるピル。
今回はピルの基本的なことから、どんなメリットやデメリットがあるのかをお話していこうと思います。
これを読めば、ピルってこんなものだったんだ~と知ることができ、女性系の悩みを持っている人にはいいヒントになるかもしれません。
早速、お話していきます。
ピルってどんな薬なの?
まずは「ピルってどんな薬なの?」ということからお話します。
少し難しい話もありますが、基本的な事なので読んでみてくださいね。
ピルというのはホルモンが入っている薬のことを言います。
ホルモンが入っていることによって妊娠しにくい状態にしてくれる薬のことです。
このホルモンの量が少ないものが低用量ピルといい、ホルモンの量が増える中用量、大容量と3種類があります。
この中で一番多く飲まれているのが低用量のピルです。
ピルは基本的に病院で処方してもらうもので、婦人科で処方が可能です。
そして、ピルと言っても実は他にも色々な種類があります。
例えば、ホルモンの量を月の中で変えているものがあります。
具体的に言うと、飲み始めから生理に向けてホルモンの量が変わるものなどがあるのです。
その人の症状に合わせてこういったピルも使っていきます。
あとは、飲む薬の日数にも種類があります。
21日タイプと28日タイプがあり、生理がくる7日間に薬を飲まないタイプと飲むタイプの違いがあります。
また飲み方も、月曜日からスタートするもの、日曜日からスタートするもの、生理が終わってから飲むもの等あります。
これらは、本人が希望して飲むと言うよりは病院の先生のオススメやその人に合わせて処方されているという事が多いです。
良く飲まれているのは28日タイプのスタートが月曜日のタイプのようです。
○ピルは飲み方が難しいの?
毎日飲むことが大切になりますので、習慣化されるとそうでもありません。ただ飲み忘れには注意が必要です。初めてピルを飲むときはそういった事も含めてきちんと説明があります。きちんと飲めば効果がありますよ。
ピルを飲んでいる人はどのくらいいるの?
日本でピルを飲んでいる人というのは、実は大変少ないのです。
日本のピル服用率は5%に満たない数字と言われています。
数字で見るとものすごく少ないですよね。
それに比べると海外では8割近い人がピルを服用している国も。
多くの人は、避妊目的として飲んでいる場合が多いようです。
現在の日本はピルへの理解も低く、ピルに対する誤解も多いと言われています。
その為に、ピルの服用者が増えないと言われているのだとか。
実際に周りでピルを飲んでいる人も少ないと思います。
日本でピルを飲んでいる人多くは、婦人科系の悩みがあり病院に相談をしに行ったことがキッカケで飲むようになっていると言います。
その中でも、「確実に避妊をしたい」という事で飲んでいる方が一番多いのだとか。
次に多いのが生理不順。
生理不順の場合は、お薬の通りに生理が来るようになるので、こういった治療に使われていることが多いと言われています。
日本では、自ら「避妊の為にピルを飲もう」と飲んでいる人が非常に少ないという事です。
でも、ピルは実際に避妊や生理不順の治療の為だけに使う物ではなく、他にも色々な形で使われています。
どんな効果があるのか?気になりませんか?
次でお話してきます。
○ピルは希望すれば処方してもらえる?
これはどんな理由で飲みたいのか?という事も関係してくると思いますが、ほとんどの場合処方してくれると言います。どちらかと言えば自ら飲みたいという人は少ないようですが、女性系の悩みにはとてもいい薬だと言われてますよ。
ピルにはどんな効果があるの?
先程からお話していますが、ピルにはまずこんな効果があります。
- 避妊効果 : 避妊の確率はコンドームよりも高いです。
- 生理不順 : 薬で正しく生理が来るようになります。
更にはこんな効果もあります。
- 生理痛の緩和 : 生理痛の緩和に効果があります。
- PMSの緩和 : 生理前のメンタル緩和にも効果があります。
- 婦人科系の病気が減る : 一部の女性系の病気が減るとも言われています。
- 計画的に妊娠できる : 子供が欲しい時に計画的に妊娠できます。
- 美肌になることも可能 : ホルモン量によりそれも可能です。
あれ?なんだか想像していたものと違う?
そう思っている人も多いのではないでしょうか?
ちなみにピルへの一般のイメージを聞いてみると、
- 避妊について : 妊娠しにくくなると聞いた実際はどうなの?
- 副作用について : 薬の副作用がなんだか強そう
- 病気について : ピルを飲むと婦人科系の病気になりそう
- 太るについて : ピルを飲むと太りそう
- 危険について : 安全な薬じゃなさそう
- 妊娠について : ちゃんと妊娠できなそう、変な子供が生まれそう
というものがあります。
でも、先程の効果と比較すると、ほとんどが反対のイメージを持っている人が多いという事です。
実際はいいものなのに、あまりいいイメージがない為に服用率が上がらないのかもしれませんね。
正しく服用すればいいものですが、もちろんデメリットがないわけではありません。
次でお話します。
○どんな時にピルを勧められるの?
生理不順がよくならない、生理が重い、生理痛がひどい、子宮内膜症があるなど色々な場面でピルを勧められることがあります。もちろん避妊という事で勧められることもあります。先程も書いたように、女性系の悩みの治療に使われることが多いです。
ピルにはどんなデメリットがあるの?
これまで読んできて、ピルに興味を持った方もいると思います。
メリットだけでなく、もちろんデメリットも知りたいですよね。
ピルにはもちろんデメリットとなる部分もあります。
それについてお話します。
実際、副作用ってあるの?
先程のイメージでも「副作用が強そう」という意見がありました。
実際に、副作用がないわけではありません。
どんな副作用があるのか?というと、頭痛や吐き気、体重増やめまいなど人によって症状は様々です。
これは薬の成分、ホルモンのせいだと言われています。
ただ、この副作用はそんなに長くは続かないと言われており、飲み始めの1~3か月程度で良くなることが多いと言います。
薬が合わないという場合もありますので、お医者様ときちんと相談しながら服薬をしましょう。
タバコとピルの組み合わせは良くない?
実は、ピルを飲んでいながら喫煙をすることはあまり良くないと言われています。
その理由としてあげられるのは、血栓ができやすくなるからなのです。
一部のピルの説明書には35歳以上の喫煙者は服用がNGだと書かれています。
もともと、血栓が出来やすい体質の人、そういった薬を飲んでいる人はピルの服用が禁じられています。
外国では喫煙者の場合ピルを処方しないという場合も。
ホルモン系の薬は血栓のリスクがもともと高いと言いますが、喫煙をすることでそのリスクが格段に上がるそうです。
気を付けたいですよね。
ピルを飲むとがんになるの!?
これは以前から良く言われていたことですが、ピルを飲んでいるからがんになる訳ではないと言われています。
まず、一番影響があると言われている子宮がん。
子宮がんといっても二つあります。
まず一つ目の子宮体がん。
こちらはピルを飲むことで、とても効果があると言われています。
10年間ピルを飲むことで子宮体がんのリスクが減らせるという見解があります。
また卵巣がんのリスクも下げてくれるとも言われています。
そして二つ目の子宮頸がん。
こちらはまだきちんとした内容は解明されていませんが、現在の所、低用量ピルを飲んでいるから子宮頸がんになるという可能性は低いと言われています。
どちらかと言えば、ピルを飲むことで避妊ができる為、コンドームをしないことが原因になっていることが多いと言われています。
ちなみに乳がんのリスクを下げてくれるという見解もあるようです。
○子宮体がんと子宮頸がんは違う物?
子宮体がんと子宮頸がんは症状がとてもよく似ていますが、原因は違います。どちらも症状として不正出血があります。子宮体がんは5~60代の女性がなり、ホルモンが原因でなるもの、そして子宮頸がんは幅広い年齢の人がなりウィルスが原因でなるものです。
じゃあ、ピルはどんな人にオススメなの?
先程もメリットについては書いてきましたが、実際にどんな女子にオススメなのか?という話です。
もしかしたらあなたの悩みもピルで解決できるかもしれませんよ。
生理に対する悩みがある人
ピルは生理不順だけでなく、生理が重い、生理痛がひどいと言う人にも効果があります。
女性にとって生理が悩みになると、本当に憂鬱で仕方ないと感じる人も多いと思います。
ずっと生理に関する悩みがあるのに、「昔からこうだから、病院に行くほどでもない」と考えている人も少なくありません。
でも、生理に関する悩みはピルでほとんど解消できるのです。
生理前のイライラや悲しくなる等もピルによって軽減することができます。
生理の日は動けなくなるほど重たい人もいます。
人によって生理の悩みは様々ですが、一度お医者様に相談してみるのも一つの手です。
婦人科系の病気(特に子宮内膜症)で悩みがある人
婦人科系の病気と言っても幅広いですが、特に子宮内膜症がある人にオススメです。
ピルは治療薬の一つとされており、他にも方法はあります。
ピルを飲む場合、ピルを飲むことで子宮内膜の状態が良くなると言います。
大抵、子宮内膜症の人は生理が重い、経血が多いという場合があるのでこういった事にも効果があります。
逆にピルを使うのがNGとされている婦人科系の病気もあります。
お医者様とよく相談して、お医者様の判断に任せて使う事がオススメです。
計画的に妊娠をしたい人
今はバリバリ仕事して、35歳くらいに子供を産みたい。
こんな風に計画している女性が増えていると言います。
今はキャリアウーマンも増えてきて、働くことを大切にしている女性も増えていますよね。
そんな中でも、ちゃんと女性としての人生も計画したいと考える人にピルはオススメです。
急な妊娠は嫌だと思っている人、出来ちゃった婚は避けたい人にもオススメです。
またピルを飲んで避妊ができていますが、コンドームは併用しましょう。
併用する事で確実な避妊だけでなく、色々な病気からあなたを守ってくれます。
○婦人科へ行こう
女性の悩みはなかなか病院で相談しにくいと感じている人は多いと言います。婦人科という場所は体に不具合が出てから初めて行くところと思っている人も。日頃のメンテナンスも大切ですよ。ちょっとした悩みでも利用しましょう。
自分に合いそうなら使ってみてほしい薬です
ピルのお話いかがでしたか?
「今まで悩んでいた悩みが解決できるのかも!」と感じた人もいるでしょうし、「え?こんな薬だったの?」と思った人もいると思います。
薬というと、体に悪そうというイメージを持っている人もいると思います。
でも、女性系の悩みがある人や目的がちゃんとしている人にはとてもいい薬だという事。
ピルを飲むことで悩みが軽減されたり、自分の人生設計のひとつとして使えたりするのなら利用するのも一つの手だと思います。
特に女性系の悩みがある人はぜひ一度病院で相談してみてくださいね。