国際結婚の理想と現実…「外国人の彼氏は優しい」は本当？

「◯◯で暮らす日本人」というようなテレビ番組が増え、海外に移住して外国人の旦那さんと暮らす女性をよく目にするようになりました。昔から「外国人男性と結婚したい！」という女性はけっこう多く、最近は理想だけにとどまらず実際に結婚してしまう人も多いようですね。しかし、テレビで放送されているのは基本的にはうまくいっている家庭のことばかり。国際結婚したカップルの全員が全員うまくいっているかというと、そんなことはありません。とかく憧れやいいイメージばかりで語られることの多い国際結婚ですが、実際にはトラブルもたくさん起こるようです。中でも特に「外国人の男性は女性に優しい」とはよくいわれますが、それも怪しいものです。彼らは実際どんな人たちで、どんなことがトラブルになっているのでしょうか。

■ 国際結婚への意識と現実

◎ 多くの男女が「国際結婚はあり」と回答

マッチアラーム株式会社が国際結婚に関するアンケートを行っています。その中で20〜30代の独身男女に「国際結婚はあり？なし？」という質問しており、女性で「あり」と回答した人は69．9%、男性は63．3%という結果に。6〜7割程度の若者が国際結婚に好意的な意見を持っているようです。

◎ でも国際結婚の離婚率は高め！

一方、国際結婚での離婚件数はかなり高いというデータも出ています。厚生省調査によると、2013年の国際結婚の件数は21,488件。そして離婚件数は15,196件。結婚件数の約7割は離婚していることになります。日本人同士の離婚率は約3割ですから、国際結婚での離婚率はかなり高いといえるでしょう。

■ 外国人男性の本当の性格って…？国際結婚はなぜ離婚率が高いのか

日本人同士ですら離婚するのに、国際結婚ならうまくいくと思っていること自体がおかしいのかもしれませんね。国際結婚だと言語、習慣、考え方など日本人同士の結婚以上にさまざまな違いがあるので、より自体は深刻になってしまう場合が多いのかもしれません。

◎ 「思っていた人と違う」が意外とある？

あまり相手の国の言語が得意でなかったりする場合、結婚してしばらく経ったら相手が思っていた人と違ったということもよくあるようです。なんとなくですが「外国人男性=優しい、賢い」みたいな、いいイメージが強くないですか？「英語喋れる！すごーいかっこいい！」そう思い込んで好きになり付き合い始め、ろくに会話も通じないのに「言葉は通じないけど優しくしてくれるし、心は通じあってるよね！」と結婚。でも2、3年経って実は超気が弱いしケチだし悪いところが目につくようになった…なんてことも意外と多いみたいですよ。基本的にはどんな国の人であろうと性格は人それぞれ。コミュニケーションが取れていないのに、外国人男性だからこうというイメージを持ち、判断してしまうのは危険です。

◎ レディーファーストの優しさって？

また、「外国人男性=レディーファースト」と思い込んで「やったー楽させてもらえる！」と喜ぶ人もいますが、果たしてレディーファーストが日本的な優しさや思いやりに結びつくかというとそれも怪しいもの。確かに、ドアを開けてもらったり、車道側を歩いてくれたりということはあるでしょう。お付き合いしているときはいい部分ばかり見ていることが多いですから、「やっぱり日本人とは違うな～」なんて嬉しくなったりもするでしょう。しかし、海外は基本的に言葉でコミュニケーションをとる文化です。特に欧米はそうです。日本のように「察する」「空気を読む」ということは重視されていないので、ハッキリ言われないことはやりません。それが日本人の自分に合っているのか見極めは必要です。レディーファーストの優しさは教育として受けてきたものなので自然とできますが、教育を受けていないものに関してはできないのです。外国人・日本人に関係なく、家事も育児もレディーファーストも微妙な気遣いもできるスーパーマンは多分いるでしょう。でもそういう人は、親なり今までの恋人なりにちゃんとしつけられてきてできているのです。外国人だからできるというわけではありません。

■ 結局は人それぞれ

「この人は外国人だからこうだろう」と勝手なイメージで判断していると、後々トラブルの種となりそうです。付き合う程度だったらまだいいですが、結婚となると簡単にはいきません。外国人の男性だから、というよりは、「この人だから」という理由があって結婚を決意できるといいですね。

（著：nanapiユーザー・rinko 編集：nanapi編集部）