『派手婚』をした大阪のカップル!時間超過し延滞金を迫られ…

大阪のカップルが派手婚をし、時間が2時間も超過したということで、ホテル側が機先を要求したことが問題になってます!新郎新婦側もホテル側に不手際をあげて、猛抗議しているとのこと、裁判までもつれ込み結果待ちとのこと…ん〜基本的に契約内容に書いてあるものなのか、一生に一度のものなのでなんとも難しいとこですが、判決はどのように出るのか気になりますね!

 

「結婚には後悔しているが、式だけはもう一度挙げたい」と言う人がいるほど、劇中の主役になる特別な一日。大阪のあるカップルも、そんなすてきな思い出をつくるはずだった。ところが当日の式運営をめぐって、会場となったホテルと大きなトラブルに発展した。招待客多数の?ハデ婚?だったためか、予定時間を2時間も超過し延長料金が発生。新郎新婦側がホテル側の不手際を主張して支払いを拒否したため、ホテル側は計約790万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。一方の新郎新婦側は「ブーケやプチギフトがきちんと用意されていなかった」と徹底抗戦の構え。「華燭の典」にケチをつけたのは一体どっち!?

料金800万円超

結婚式の会場となったのは大阪市中心部のあるホテル。訴状をもとにトラブルの経過をたどってみよう。

式があったのは3月の吉日。招待客は実に175人に及び、挙式、披露宴をはじめ、同会場で行う二次会の費用も含め、最終見積もり金額は計約808万円に上った。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2015」によると、挙式、披露宴・披露パーティーの平均総額は352・7万円。平均招待客数は72・5人だった。相場と比べると、2人の式がいかに豪華だったかが分かる。

いざ当日。挙式を終え、午後4時スタートの披露宴が中盤にさしかかったところで、思わぬトラブルが起きた。

新郎新婦がお色直しでいったん退場する場面。ひな壇から立ち上がった2人に来客がわらわらと近寄り、あいさつしたり、酒を注いだりといった行為が途切れなく続いたのだ。

進行をつかさどる司会者は来客らを制止すべくアナウンスをかけたというが、規模の大きさゆえか、ゲストたちのセレブレーションは絶えることがなかった。

結局、披露宴が終わったのは、予定時刻を2時間も過ぎた午後9時。二次会がお開きになったときには、時計の針は11時を指していた。

大幅譲歩も決裂

式翌日、ホテル側は、すでに新郎新婦が支払っていた予約金5万円とクレジットカードで決済した803万円を除き、延長料金として約42万円を請求した。

だが、新郎新婦は「ホテル側の責任で披露宴と二次会が遅れた」と抗議、支払いに応じなかった。

翌月に再びホテル側との間で話し合いが持たれた。新郎はここで「支払った803万円についてはいったん取り消してもらいたい。自分が納得してから払う」と態度を硬化させた。

追加料金の約42万円と、式とは別に生じた親族の宿泊料約17万円は支払うが、挙式、披露宴、二次会の料金についてはいったん留保するというのだ。ホテル側はこの提案を受け入れ、カード決済分をいったん取り消す措置を取った。

ホテル側はその翌週「誠意の意味を込め」、生花ブーケ代や司会者代など103万円の大幅割引を提案。803万円から103万円を差し引いた?700万円ポッキリ?で交渉妥結を試みた。

だが、新郎新婦は納得しなかった。

披露宴の時間がおしたため、二次会は予定の半分の1時間しかできなかった。フリードリンク代に関してはその分を減額すべきだとさらに抗議した。

ホテル側は再び折れ、「その分14万円を割り引き、686万円なら了承していただけるのでしょうか」と尋ねた。

新郎は即座に回答せず、両家の両親と相談して改めて返事をするとして、その日の協議を打ち切った。だがその後も新郎から返答はなく、7月にはついに連絡がつかなくなったため、ホテル側が提訴に踏み切った。

訴訟ではこれまでの和解案を一部撤回し、「披露宴・二次会の遅延はホテルの責任ではない」と主張している。

?不手際?列挙

9月に開かれた第1回口頭弁論。新郎新婦側は進行をめぐるホテル側の言い分に真っ向から反論した上、当日のホテル側の不手際を列挙して応戦した。

新郎新婦側の答弁書によると、お色直しの退場をめぐるトラブルもホテル側の言い分とは大きく食い違う。

「人数が多い披露宴であることは事前に打ち合わせをしていたはず。司会者には『進行は慣れているので任せてください』と言われていた」

司会者が来客を制止しようとしたというホテル側の主張を否定し、新郎自ら「ごめん、お色直しがあるからもう並ばないで」と頼んだとした。

このほか、新郎新婦が訴えるホテル側の不手際は以下のようなものだ。

(1)ホテル内美容室で親族女性がヘアセットをした際、担当美容師の態度が悪く、仕上がりも納得のいくものではなかった。本人も「この髪形、嫌や」と泣くほどだった

(2)当日の支度中、頼んでいたブーケと全く違うものが届いた。抗議すると「季節的に同じものがない」と言い訳された

(3)二次会で持つはずのブーケもチューリップのつぼみを予定していたのに、用意されたのはすでに開花したものだった

(4)あらかじめ妊娠中の来客への配慮をお願いしていたのに、ひざ掛けを用意していなかったり、スタッフがシャンパンを注いだりしていた

(5)来客らの見送りの際に渡すプチギフトも、打ち合わせとは違うものだった

新郎新婦側は産経新聞の取材に対し「結婚式をこのホテルで行ったのは事実なので、支払うつもりがないわけではない。ただ、納得がいかなければ、払うことはできない」と今も怒りが収まらない様子で話した。

法廷では双方とも「和解に向けて検討する」ことで一致した。今後、金額の交渉を経て、和解が成立するとみられる。

「儀式」から「商品」へ

国民生活センターによると、結婚式をめぐる相談は平成18年度の949件に対し、昨年度は1827件と倍増している。

ここ数年は1500件超で推移しており、会場を仮押さえしたつもりが本契約として処理され、後からキャンセル料を請求されるといった「契約・解約」に関する相談が全体の9割近くを占める。そのほか「披露宴で出された肉が小さかった」という“食べ物の恨み”に関する苦情も少なくないという。

約460の結婚式関連業者が加盟する公益社団法人「日本ブライダル文化振興協会」(東京都)の野田兼義専務理事は、トラブル増加の背景について「かつては儀式という扱いだった結婚式の商品化が影響しているのではないか」と指摘する。

企業側がありとあらゆるオプションを用意するようになったことや、新郎新婦側の情報量がネットを通じて格段に増えたことで、式場に求められるサービスの質が上がり、受け手の意識もシビアになっているというのだ。

協会では旅行業者と同じようなキャンセル料を明記した約款をつくったり、弁護士らを迎えてスタッフの研修を行ったりとトラブル防止に力を注いでいる。

口コミ一つで評判が左右されるため、業者側も「命がけ」(野田氏)だが、新郎新婦側にとっても一生に一度だと信じて奮発する超高額の買い物だ。双方が納得いくまで打ち合わせを行うしかないだろう。

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